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八月社 安藤 明(あんどう あき) 私の編集・仕事歴】
【ビジネス本からスタート】

 はじめて手がけた本は、当時マッキンゼージャパン会長・大前研一さんの記念すべき最初のベストセラー『世界が見える 日本が見える』(講談社)。振り返れば長い私の編集キャリアは、「ビジネス本」からのスタートです。『大前研一の新・国富論』(講談社)、ボストンコンサルティング社長アベグレンさんの『カイシャ』(講談社)など、「ビジネス本」街道をまっしぐらに進みつつ、『福沢諭吉の名文句』(光文社)では、田原総一朗さんにおつきあいいただきました。

【中学受験本・料理・歴史】

 『有名中学完全攻略本』(光文社)は、学習指導会の高橋隆介先生との共著。難関中学校をめざす小学生のちびっこたちに向けて、受験勉強の戦略をゲーム仕立てに解説した「攻略本」のコンセプトがヒットしました。『四季の家庭料理』(光文社)は、寛仁親王妃信子さまの料理のご本。菊の帳の向こう側、赤坂御用地内のキッチンを何度もお訪ねさせていただいての取材でした。『父 吉田茂』(光文社)は、信子さまのお母上、麻生和子さんが、そのお父さまである吉田茂さんとの思い出を語られた本です。和子さんは、現・総理大臣、麻生太郎さんのお母さまにもあたります。吉田茂さんにぴたりと寄り添って、敗戦直後の日本の歴史を歩んだ和子さん。そのお話を、吉田茂さんが残されたバラの庭のある渋谷の洋館に通って直に聞かせていただいた本づくりの日々は、まるで戦後日本のハラハラドキドキの政局を追体験させてもらっているかのような臨場感に満ちた時間でした。

【「庭づくり」の幸せ】

 いっぽう、編集の仕事と同じくらいの情熱を注いできたのが「庭づくり」。長靴をはいてシャベルをもって、球根を植え、バラを育て、樹木を植えて。「庭づくり」の「幸せ」は、いつも人生の大きな喜びであり続けてきました。 
 そんな「庭づくり」の延長線上で、幸福なめぐりあいを果たせたのが、季刊雑誌『マイガーデン』(マルモ出版)。いちばん好きな「庭と植物」をテーマにしたガーデニング雑誌の編集長を、2002年から今日までずっと、つとめさせていただいています。
 と、ここまで「仕事履歴」を綴ってきてハタと気づいたのですが、「庭づくり」と「本づくり・雑誌づくり」は、とてもよく似ています。めぐる季節を思い描いて、種をまき、こころを込めて大切に育て上げる。「庭づくり」の「幸せ」は、八月社の本づくりのハートにも脈々と流れているような気がします。
 インターネットが幅を利かせる時代だからこそ、温かくやさしい手ざわりをもつ「本づくり」をめざして。読者のみなさまの暮らしに役立つ素敵な本をたくさんつくっていけるよう頑張っていこうと思います。
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by hachigatsusha | 2008-10-13 18:52 | 【私の編集・仕事歴】